その剣だけが、魔王の絶対の護りを打ち消す事が できるのです。だからこそ、代々の魔王が何より も大事にし、居城の奥へと隠していたものでした。
しかし51代目の魔王は、そんな状況に退屈してい ました。こんなもので命を懸けた対等の戦いが できるならと、魔王は大事な一族の宝を、あっさり と勇者へ取らせてしまいました。
51代目の魔王にとって、一族の至宝はつまらない 宝物だったのです。